アルツハイマー病.com TOP → アルツハイマー病の症状 視覚的関係の理解能力

視覚的関係の理解能力

アルツハイマー病の人は、視覚的な症状を示すことが多々あります。距離の判断をしたり、色を決めたりするのが難しくなるのです。また、部屋に誰か居るのではないかと疑う、いわゆる幻覚妄想を起こすこともあります。

実際に誰かがいるように見えてしまうこともあり、その時の患者の精神状態は不安定になってしまう傾向にあります。他にも自分が鏡に映っている姿がわからないこともあり、そこに映っているのは誰なのだろうと悩んでしまったり、恐れたりすることもあります。

視覚的混乱は、他者に対しても及びます。たとえば知り合いと出会って顔を見ても、その人が誰だか思い出せないのです。これは記憶力の低下も関係していることですが、視覚的混乱も大部分を占める要因です。しかも、顔見知り程度の関係ならまだしも、家族の顔でさえ判らなくなることもあるのです。

こういった他者の顔を見ても誰なのか思い出せないという事態は、親しい人を目の当たりにしている場合は頻度が減る傾向にあります。それでも症状が進行すると、家族の顔を見ても誰か判らなくなる場合もありますし、最終的には低下した記憶力と視覚情報が一致せず、完全に忘れ去ってしまう可能性もあります。患者の家族にとっては、これが最も辛いことかもしれません。

視覚的混乱は症状が進行するごとに重症化していきます。距離の判断・色の選別が困難になり、幻覚妄想まで引き起こすのは、本人にとって非常に辛いことなのです。

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